Grand Chardonnay 2020
2022/02/27
Grand Chardonnay 2020 樽出し
例年ならば香りが落ち着いてくる秋頃に樽からだして最後の仕上げになります。
ただ、今回使った2つの樽のうちの1つはPinot・noirにも使われる赤白兼用の樽だったため
一年たってもタルの粗さがまとまらず、15ヶ月の時を経て、ここまで引っ張ることになりました。
新樽で熟成するワインの変化は実に面白い。
詰めて半年くらいまでは徐々に樽香とタンニンが増え
そこから少しずつ樽香が穏やかに、タンニンや味わいも丸くふくよかになっていきます。
(ここから先は、今回が初の経験)
冬の温度低下と共に一旦、香りと味わいもトーンダウンし
今はまたひと回り力強くまとまってきた感じです。
いつものグラン・シャルドネの樽が気品ある樽香と熟したフルーツの香りを纏う女性的なワインだとすると
もう一方の樽は、ウッディーな香ばしさと、がっちりとした骨格をもつ紳士的なワインに仕上がっています。
この2つの樽をブレンドして気品と優雅さと骨格を兼ね備えたワインに仕上げます。
どんなワインになるのか、そして何年後に最高の時を迎えるのか楽しみです。
追伸
先日グラン・シャルドネ2017を飲みましたが
だいぶ還元状態から抜け始めて(ひらき始めて)いい状態に入ってきました。
今後どこまで伸びるのか一年一年経過を見守りたいです。